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2010/01/31(日)18:31
■くにおくんの超熱血! 大運動会

1990年10月12日にファミリーコンピュータで発売された
『ダウンタウン熱血行進曲それゆけ大運動会』のDS移植版。

『ダウンタウン熱血行進曲』は、
当時存在したゲームメーカー、テクノスジャパンの
看板タイトだった「くにおくん」シリーズから発生した、
『ダウンタウン』シリーズの1作品。


テクノスジャパンは、
ゲームセンター用のゲーム(アーケードゲーム)を
リリースしていた会社で、
1985年当時、比較的珍しかったプロレスゲームのなかでも、
キャラクターが大きく、プロレス技の見栄えがし、
迫力ある技が繰り出せるといった点で
ひときわ光る完成度を誇った『エキサイティングアワー』のリリースで
プチブレイクしたメーカーだった。
そのヒットの波に乗って誕生したのが
1986年にリリースされた
格闘アクションゲーム『熱血硬派くにおくん』だ。

『熱血硬派くにおくん』の特徴は、
『エキサイティングアワー』で培われた
大きめのグラフィックのキャラクターによる
迫力あるアクションに加え、
「不良」と「暴力性」をキーワードとした
作品作りがなされていた点にあった。

「不良だが、正義感もある」という、
不良マンガなどの定番的なキャラクター性を持つ主人公「くにお」が、
対立する高校の不良や暴走族、果てはヤクザを相手に
自慢のケンカ技でたちまわるというゲーム内容は、
当時、マンガ「ビー・バップ・ハイスクール」がヒットするなど、
不良を題材とする作品の人気が高まっていたなか、
当時のゲームセンターにおける主要客層の一角を占める
中高生に非常に魅力なものに映った。

さらに、対戦格闘ゲームというジャンルの登場がまだまだ先となる
当時において、
何度もパンチやキックを食らわすことで、
ようやく倒せるという敵が何体も登場するゲームは大変珍しく、
多少なりとも暴力に興味のある年代層を熱中させるのに
十分な魅力を持っていたのだ。

「ツッパリ」の流行と
「暴力の快感」をうまくゲームに落とし込んだ
『熱血硬派くにおくん』は、見事ヒットを記録。

テクノスジャパンはその後、
アクション性、格闘性をさらにアップさせた
『ダブルドラゴン』(1987年)の大ヒットを経て、
一時代を築くことになる。
(のちに、『くにおくん』『ダブルドラゴン』以外の
ネームバリューのあるヒット作を出せず、
最終的にテクノスジャパンは倒産してしまうことになるが
それはまた別の話)。


そうしてヒットした『熱血硬派くにおくん』は
当時、爆発的に人気を誇っていたファミリーコンピュータ用の
ゲームとしても移植され、これもヒット。

その流れでファミコンオリジナルの
『くにおくん』シリーズとして発売されたのが、
『くにおくん』のアクション性に
『ドラゴンクエスト』の発売以降、
人気を広げていたジャンルであるRPGの要素をミックスした作品
『ダウンタウン熱血物語』(1989年4月25日発売)だった。

『ダウンタウン熱血物語』は
『くにおくん』シリーズの2作目である
『熱血高校ドッジボール部』で使われるようになった、
3等身程度のサイズにデフォルメしたキャラクターを用いつつ、
アクションによる暴力の快感と
RPGによる成長の楽しさを味わえるという作品で、
低年齢層を中心にヒットする。

そのヒットを受け、
再びファミコンオリジナルの作品であり、
『ダウンタウン』シリーズの2作目として発売されたのが
『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』だったのだ。

ゲームの題材は、文字通り「運動会」。
しかしもちろん、『くにおくん』シリーズだけに、
ただの運動会ではない。

不良たちがいる4つの高校が
運動会の種目を題材に、
暴力によるつぶしあいをし、
優勝を狙うという物騒な内容だった。

プレイヤーは、
能力の異なる6名の選手を擁する各高校から
ひとつを選択後、
選手の能力と競技種目の内容を考えて
選手を選抜し、各競技を順番に戦っていくことになる。

競技は、
町内の指定コースをまわってゴールを目指す「夢見町クロスカントリー」、
障害が設置された、さまざまな部屋をまわってゴールを目指す「障害部屋競争」、
棒の上部に設置されたくす玉をこぶしで割る「棒の上の玉割り競争」、
リング上で戦い、最後に残ったものが勝ちとなる「勝ち抜き格闘大会」
の計4つを用意。

各高校から計4名の選手が同時にスタートし、
勝ちを競うことになるのだが、
最大の特徴は、その競技中に
暴力による妨害ができるところにあった。

「勝ち抜き格闘大会」以外は、
ゴールにたどり着くか、くす玉を割れば勝利なのだが、
そう簡単にはいかず、
対戦者たち同士が、
パンチやキック、
果てはメリケンサックや木刀などの武器を使って
相手を邪魔できるのである。

しかも、ただ足をひっぱるのではなく、
選手には体力が設定されており、
暴力で相手の体力を0にすれば、
その相手が失格となって退場する要素も存在するため、
競技そっちのけで
体力の削りあいをすることだって可能だ。

そしてその、競技の足を引っ張るという要素の面白さが
最大限に発揮されるのが、
対戦プレイだった。

格闘による足の引っ張り合いというゲーム性は
よくも悪くも闘争心に火を付けるものであり、
プレイヤーたちを過剰に熱中させるものとなっていた。

しかもファミコンでは珍しい
拡張機器のマルチタップをつなぐことで
最大4人での対戦が可能で、
4人対戦ならば、
さらに白熱の試合が楽しめるようになっていた。
(しかしマルチタップは当時としては珍しく
やはり主流は2人プレイだったが)。

『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』は、
ゲームとしての完成度に荒い部分の多い
テクノスジャパンのゲームらしく、
カベにめり込むなどの多くのバグ(プログラムミスによる不具合)が存在するほか、
反撃できない状態になる、いわゆる「ハメ技」がたくさんある点、
一部の高校が強すぎる点など、
ゲームバランスの悪さも内包していたものの、
先に記したような「白熱」させる仕組みが
うまく働く作品となっており、
数ある『くにおくん』シリーズのなかでも、
非常に人気の高い作品となっていた。

その人気を受けてか、のちに
ゲームボーイやPCエンジンにも移植されている。


そのように、ゲーム史においてはともかく、
プレイしたユーザーには思い出深い作品となっている
『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』を、
DSに移植した作品が今回発売される
『くにおくんの超熱血! 大運動会』だ。

DS版は、移植にあたって、
『くにおくん』シリーズ初の
3Dグラフィックを使用した作品となっている。

フィールドが立体的になっため、画面の奥に通路が存在したり、
キャラクターも手前に近づくほど大きくなるなど、
平面的な過去作品にはなかった
空間の広がりを感じられるものとなった。

また競技の数はファミコン版と同じ、4種類だが、
そのうちのひとつが
「お宝争奪」という競技に変更された。

これはフィールド上に出現するお宝を
文字通り奪い合うというもの。

そのほかの3競技は、
「クロスカントリー」、
「障害部屋競争」
「勝ち抜き格闘」
とおなじみの競技のママだ。

メインである「トーナメントモード」では、
上記4種目で優勝を目指すことになる。

なお、「トーナメントモード」には、
過去作品にはなかった
DS版オリジナルのストーリーが用意されており、
ビジュアルシーンとともに
ストーリーが楽しめるようになっている。

ほか、「トーナメントモード」では
条件を満たすことで、
使えるアイテムが増えたり、
参加チームが増えるといった要素もある。


DS版には、高校以外の団体も含め、
全部で13のチームが用意されているのも
特徴のひとつ。

追加されたチームは、
本作オリジナルのキャラクターのほかに、
『ダウンタウン』シリーズや
『熱血高校ドッジボール部』シリーズなどからも
キャラクターが参戦。

『くにおくん』シリーズを知る人にとっては
懐かしいキャラクターがたくさん登場する。


また、収録競技を自由に遊べる
「フリー対戦モード」も新たに用意。

過去作品や
DSの「トーナメントモード」では、
順番どおりにしか競技を楽しめないが、
このモードを使えば、
自由に好きな対戦だけを楽しむことも可能だ。


ほか、DS版ならではの特徴的なモードとして
「キャラクターエディット」モードが用意されている。

これはゲーム中に入手した
「パラメータ」を設定し、
「パーツ」を組み合わせることで
自分だけのプレイヤーキャラクターを
作れるというもの。

パーツは
「髪」「顔」「ユニフォーム(服)といった
外観用のほか、「必殺技」も存在。

勝負の行く末さえ左右する
パラメータや必殺技を
好きなように変えられるのはうれしい仕様だ。

また、もうひとつ、DS版ならではのモードとして
「チャレンジ」モードがある。

これは各競技で
「○分以内にゴールする」といった、
与えられたミッションを達成していくもので、
ミッションを達成すると、
「キャラクターエディット」モード用の
「パーツ」が手に入るようになっている。


ほか、本作の醍醐味といってよい
対戦プレイはもちろん可能で、
通信プレイで最大4人対戦が可能だ。

かつてのゲーム機では
4人での対戦プレイができなかったという人には
うれしい仕様なのだが、
残念ながら対戦プレイでは、
対戦する人数分のソフトが必要となるので注意してほしい。


在りし日の対戦ゲームとして人気を誇った本作。
その面白さを現在に蘇らせている一方、
古臭さを感じてしまうのは確か。
しかも対戦に人数分のソフトが必要というのは
大きなマイナスポイントだろう。

しかし『ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会』に
思い入れのある方や、
白熱できる対戦ゲームを遊びたいという方は、
この作品を手に取ってみてはいかがだろうか。


なお、限定数のある予約特典として、以下が付いてくる。


くにおくんの超熱血! 大運動会

価格:4,179円(税込)
ジャンル:アクションゲーム
公式サイト:http://kuniokun.jp/undoukai/(音が鳴るので注意)

[参考]ファミ通:クロスレビュー点数(40点満点=10点×4人)
23点


□動画





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